2017年03月

2017年03月13日

電験2種参考書

平成28年度、第2種電気主任技術者試験に合格しました。電験の勉強を進めていくのは苦しいものです。基本的に解らないことだらけであり、ましてや独学ともなると、全て自分で解決して行かねばなりません。こんなの相当なマゾじゃないとやってられんだろう。と思ったものです。そんな私の楽しみが、どの本で勉強するべきかと、いろいろネットで調べて計画を練ることでした。電験本を多く取り扱っている大型書店にも何度も足を運び、実際に目を通し最終的に使用したのが上の本になります。この経験を踏まえ、これから電験2種を受験しようと思っている人のために、少しメモを残しておこうかと思います。






おすすめ度 2 ★★☆☆☆
完全マスター電験二種受験テキスト 電気数学(2013-02-23)の改訂2つ前の本です。電気数学の内容が数十年で変化するわけがなく、電験本は少し古いものでも問題なく使えます。本屋で電気数学の最新版(黄色い本)を見てきましたが、中身はそれほど変わってないようです。電験2種の本は値段が高いので、1次2次試験の本を揃えると結構な値段になってしまいます。そのため、古本を活用するのも良いでしょう。この際、試験制度が平成7年度(1995)から現試験方式に変更されているということだけは留意しておく必要があります。法規本は法律改正や内容変更があるため、できるだけ最新版のほうが良いです。

この電気数学の本ですが、微分積分などの公式確認用に手元にあればと思い購入したものです。今内容を見返してみると、確かに良いことが書いてあります。でも、これから2種の電気数学を勉強しようとしている人にはおすすめしません。というのは、例題で扱っている問題が2次試験のものであり難易度が高いからです。この本をやっていたとき、こんな難しい問題やるのか・・・ と、やる気が低下しました。さらに、現試験で出題がない照明計算問題も例題として載っているので、試験の出題内容を把握する前にやらない方が良いでしょう。
いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖 改訂3版 (2016-09-30)電気数学はこの本が良いようです。






おすすめ度 3 ★★★☆☆
電験2種の1次試験は理論科目が最も難しいと言う人が多いです。この本は、電験3種の理論、微分積分が解っている前提で書かれているため注意が必要です。3種レベルの説明が大幅に省略されている一方、過去問の解説は丁寧にされている感じです。また、既往問題として旧試験の記述問題を取り上げていたり、基本公式の導出にこだわっていたりします。掲載問題の量は多く、この本をしっかりやれば、理論科目を合格するのに十分な力が付くでしょう。問題は平成21年度までのものが載っています。

電験の参考書というのは、基本的に過去問の解説で構成されているため、どの参考書を使用しても大差があるわけではないです。実際のところ、合う合わないは人によって異なるため、中身を見て選んだ方が良いです。

※完全マスターシリーズの後続版が出版されています。
電験二種 徹底マスター 理論(2017-10-26)




電験第2種一次試験標準テキスト〈第2巻〉電力

おすすめ度 2 ★★☆☆☆
本の前半は各分野の基本事項の解説、後半は電力の穴埋め問題(65題×5問)で構成されています。問題をやりながら基本事項を確認するというのがこの本のコンセプトのようで、本のまえがきに「後半の問題に取り組み、解答の解説を読んでもわからない部分や問題に関する事項を調べるために前半の基礎的事項を熟読するという形式で学習することが重要」と説明されています。基本問題が多いし、解説もそれなりにあって使える本ですが、少ないページに全体を詰め込みすぎているせいか、文字だけの説明になっているところが多いです。ある程度内容を解っている人じゃないと、イメージが沸かず、使いにくいでしょう。






おすすめ度 5 ★★★★★
電験は過去問がそのまま出題されることはありませんが、過去問と似た、または踏襲した問題が出題さることがよくあります。そのため、多くの過去問をやって、過去に何が出題されたのかを把握しておくことが重要です。この本には、1次試験の過去問4科目(平成7年度~21年度までの15か年)ほぼ全てが出題分野別に載っています。電気技術者試験センターに、平成21年~の過去問がありますが、それを補う形で現試験の問題をカバーできるという点が良いところです。また良し悪しはありますが、この本は問題の選択肢の掲載がなく、正解をそのまま問題文に埋めて    で囲むというスタイルになっています。これは素早く試験の全体像を把握するのに向いていて、短時間で合格レベルまで仕上げたい人に有効です。また試験直前の確認にも役立つため、私は1次試験の会場には、この本だけ持って行きました。
問題を解くのに必要な解説はされています。法規は変更箇所があるので注意が必要です。

※第二版が出版されています。
電験二種完全攻略 改訂2版: 一次試験対応・トコトンわかる速攻学習方式(2018-04-11)






おすすめ度 3 ★★★☆☆
この本には、1次試験の過去問4科目(平成16年度~平成20年度、5年分)が載っています。電気書院の電験3種過去問題集のような本が電験2種でもあれば良いんですが、残念ながらありません。5年分だけだけど電験2種1次で一番解説が詳しい本がオーム社から出版されている過去問集です。仕方がないですが需要が少ないせいか、3種のように毎年出版してくれません。オーム社の過去問集としては以下の本があります。
電験二種 一次試験の完全研究 (2016-05-21)






おすすめ度 1 ★☆☆☆☆
この本は旧試験の記述問題を現試験風(理論、電力、機械、法規の穴埋め)に手直ししたものです。約500ページ中、8割が計算問題で残りが説明問題となっています。出版されたのが試験制度に変更があったちょうどその時期だったようで、「新制度対応」となっているものの現試験の内容と全く合っていません。現試験では、理論以外で計算問題が出題されることはほぼ無い状態となっています。1次試験から2次試験へのつなぎの練習として使えなくはないけど、他に良い本がいくらでもあります。あえてこの本を使う必要はないでしょう。






おすすめ度 4 ★★★★☆
2次試験に出題される論説問題数は、おおよそ電力管理では6問中2.5~3問、機械制御では4問中0.5問以下となっています。論説問題の出題は、機械制御ではパワエレと自動制御の一部に限られているのに対して、電力管理では多くの事項に対応が必要で、対策は困難な状態にあります。そこでこの本では、「キーワード」を覚えて繋げることによって文章にして解答する。という方法を取っています。また、1次試験に対しての対策も可能で、この本を進めていくことで電験全体の力が付くようになっています。だた実際のところ、解説は詳しいけど試験本番でどれぐらい書けばよいのか分からない。ウリであるキーワードがあまり役に立っている感じがしない。文が単調で飽きてくる。索引がない。など残念なところが多いです。しかし、昭和40年代~平成23年からの過去問、口述試験、さらに1種機械も載っていて、出版されている論説問題本の中では非常に網羅性が高く、参考になる本です。






おすすめ度 5 ★★★★★
電験2種に合格するには、2次試験の計算問題をどう攻略するのかが全てです。易しい問題でも、記述で解答するとなると途端に難易度が高くなります。この本では、提示された過去問に対して、着眼点と戦術を示した上で解答するというプロセスを取っています。昭和40年~平成23年からの過去問が分野別に載っていて、電力管理は満遍なく80問、機械制御は主に平成から77問取り上げられています。この本を信じて、ひたすら繰り返し解いて合格したので、間違いなく合格できたのはこの本のおかげです。掲載問題数は多いけど、電力管理は抜けている過去問があるし、最近出題頻度が増えてきている機械制御の同期機の問題数は5問だけだから、しっかり対策したいのならこの本だけだと足りない感じです。配電問題1(p129)と変圧器問題10(p261)は解答内容がおかしいので他本で確認が必要です。(第1版第2刷)
電験二種二次試験「電力・管理」精選問題(改訂2版)(2016-09-10)電力管理はこの本を併用すると過去問をカバーできて良さそうです。

※平成29年度2次試験、電力管理で配電問題1に類似した出題がありました。私は本の間違いに気づいたので、試験実施前にこのブログ記事で指摘していました。本の間違い箇所を試験に出すとは、試験センターは意地が悪い。本書の正誤表が電気書院のWebサイトで公開されていて、試験実施後に解答の訂正が追加されています。ちなみに、変圧器問題10は変な方法で解いているだけで、解答は合っています。






エネルギー管理士試験を受験したときに使用した本です。不動先生著作で電験二種完全攻略(2010-12-25)と似た感じの構成になっています。
第2版が出版されています。エネルギー管理士試験(電気分野)徹底研究(改訂2版)(2015-05-26)


2017年03月12日

ポートアイランド

第218回TOEIC公開テスト、受けてきました。

神戸学院大学ポートアイランドキャンパスは、海辺の立地で神戸港が見える良いところでした。
でも今回、試験部屋のリスニング環境が悪かったです。
普通のラジカセを使用してのリスニングでした。しかも、席が50人部屋の一番後ろ。
音声テストのとき、空調の騒音が酷かったから、そこはクレームを入れて静かにしてもらえましたが
リスニングが始まってから、ラジカセの音声だと何を言っているのか分からないことに気づきました。
特にPart2は、問題冊子の印刷物がなく、絵や文脈での判断ができないから塗り絵しているような状態だった。

リーディングの方は相変わらず時間が足りず、15問近く塗り絵だった。


最近家での練習だと、スコアは600弱まで行けるようになってきた感じですが
この本番の状態だと、スコア500ぐらいでしょうか?
普段のリスニングで、イヤホンだけでなく、部屋のスミにスピーカーを置いて練習をするというような
こともしておかないとダメなのかな。

2017年03月01日

TOEIC第218回公開テストの受験票が届きました。
テスト会場は神戸学院大学ポートアイランドキャンパスです。
ポートアイランドということは、三宮からポートライナーだから、手間がかかります。
前回の三宮研修センターのほうが良かった。


使用本