線路

2016年01月24日

今回の試験、いつもと違う用語を使っているところがあって、正誤の判断に迷いました。
どちらもABC(8択)問題での出題だから、たちが悪い。
こういうのやめて欲しいです。言い換えているだけで合っているっぽい。
 (いつもの)       (今回)
熱収縮スリーブ → 熱収縮チューブ
構造分散     → 導波路分散


線路設備 : 並 85%
今回の水底線路8点問題、線路設備では初出の問題でした。でもこれ、専門の水底線路で既出問です。
水底線路の過去問に目を通しておいて良かった。
信頼性用語の2問も伝送交換設備の過去問で既出だったはず。
試験の手応えは85%


通信線路 : 並 75%
問1(1)が超簡単既出問題、続く(2)も簡単だったから、嫌な予感がしました。
こういうサービス問の後には変な問題が出るのがいつものパターンです。
やはりと言うか、後ろの方の問題がキツかったけど、なんとか乗り切った感はある。
生物被害対策の初出問題なんて、業務で携わっている人以外で自信を持って解ける人いるの?って思う。


解答の発表が1/27、合否発表が2/15です。

線路主任技術者試験場

電気通信主任技術者(線路)試験、受けてきました。

今日は、この冬一番の寒さで大雪が降ったところもありますが、大阪は大丈夫でした。
試験会場には午前9時頃に到着。
10時から開始ですが、線路部屋には20人ほど既に来ていました。
線路部屋は1教室で181人。科目免除あり、なしの人が全員同じ部屋でした。
出席率は9割近くあったかもしれません。

午前試験は、2科目受ける人は3時間で、自分は線路設備1科目だから100分で部屋を追い出されます。
午後試験まで2時間半もあって退屈でした。空き教室も用意されていないし、どうしろと?
外に出ると寒いから、線路部屋の近くで座っていましたが
他の受験者は、この寒い中どこに行っているんでしょうか?外に食べに?
暇だから、午前の問題冊子にある、伝送交換設備の問題をやったりしてました。

2016年01月16日

H19_2_5(1)
ア:4     5
イ:7     30
ウ:15   システムマージン
エ:8     36


H19_2_5(2)i
正正正誤
・管路不足のルート区間については、既設管路の有効利用を図るため、可能な場所において既設メタリックケーブルを撤去、光ファイバケーブルへの統合などを図り、経済性の観点から、できるだけ増管工事を抑制することが望ましい。
・選定された光ファイバケーブルルートにおける管路区間においては光ファイバケーブルの心線数を決定する場合、一般に、道路管理上の制約などによって将来的に管路増設が困難か否かを踏まえ、将来のサービス需要を加味して心線数を決定する。
・光ファイバケーブルピース割り設計においては、あらかじめ地下線路線形の直線部、屈曲部、曲線部及び架空線路線形の傾斜部などのケーブル布設区間ごとに、張力予測計算を実施してケーブルの許容張力の範囲内でピース割り案を作成し、最終的に、その接続点数が適切か否か損失計算を実施してピース割を決定する。
・とう道区間に布設する新設光ファイバケーブルは、火災による延焼を最小限にとどめることができるように、一般に、FRケーブルを適用している。また、ユーザビルのシャフト内の縦系配線などにおいても、法令で必要な場合などは、FRケーブルを適用する。


H19_2_5(2)ii
誤正正
・ループ無逓減配線法は、設備センタを中心として既設管路ルートがメッシュ状に構築されている大都市ビジネスエリアに適した配線方法であり、設備の信頼性やサービス需要の変動にも適応性を有している。
・スター逓減配線法は、ユーザが広い範囲に点在し、需要変動が小さく安定しているエリアに適した配線方法である。しかし、突発的な需要が発生した場合、スター無逓減配線法と比較して、心線の融通性が劣っている。
・スター無逓減配線法は、既存管路ルートの制約などからループ化が困難な需要密度が高いエリアに適した配線法である。また、設備センタから最遠端のユーザまで心線を逓減せずに配線するので、スター逓減配線法と比較して、心線の融通性に優れている。


H19_2_5(2)iii
誤正誤誤
・管路区間における光ファイバケーブル布設において、布設区間の中間に屈曲部がある場合、先端けん引による布設張力は、光ファイバケーブル繰出し点の初期張力を考慮しないとき、(摩擦係数)×(重力加速度)×(光ファイバケーブル単位長さ当たりの重量)×(光ファイバケーブル布設長)×(張力増加率)で求められる。
・管路区間における長尺布設において、先端けん引法では光ファイバケーブルの許容張力を超えるおそれがある場合、けん引装置を布設区間の先端のほかに布設区間の途中に設置して光ファイバケーブル張力を分散することにより、布設張力を光ファイバケーブルの許容張力の範囲内にする方法が用いられる。
・光ファイバケーブル布設速度は、ケーブル繰出し時のドラムの回転速度と作業の安全性により決められ、けん引開始・停止時などの布設速度の変化に伴う光ファイバケーブルへの過度の張力と外傷の予防、布設張力の変化(サージング)の軽減なども考慮する必要がある
・架空区間における光ファイバケーブル布設は、一般に、ドラムから繰り出される光ファイバケーブルをけん引装置で先端けん引することにより行われる。架渉時には、柱間及び曲柱部(内角150~175度)に金車、始端柱及び終端柱並びに曲柱部(内角90~150度)にカーブガイドを用いることにより布設張力を分散することができるが、光ファイバケーブルの許容張力は、無視することができない


H19_2_5(2)iv
正正誤正
・一般に、アクセス設備の中長期計画は、設備センタや地下構造物設備の長期的な所要量を方向づける設備グランドデザインなどを考慮して、中長期的なアクセス設備の整備拡充、高度化計画などを定め、これに基づいて年度建設計画を策定する。
・アクセス設備の年度建設計画は、工事対象地域で翌年度あるいは翌々年度に繰返し工事が発生することを可能な限り避けるよう工事集約を行うとともに、その地域内における不良設備の設備工程を年度建設工程に含めて実施するよう計画することが重要である。
・アクセス設備は、公共道路や住民所有の土地などを借用して屋外環境下に設置することが多い。電気通信事業者は、自らの意思に基づいて公共道路や住民所有の土地などの使用を決定できる権利を有していないため電気通信事業者にとって効率的な設備作りを進めることができなないが、社会環境との調和を図りながら、利用者ニーズに即応できる設備作りを行うことが重要である。
・アクセス設備の中長期計画の基本検討においては、光アクセス設備の光損失や適用する光アクセスシステムなどの技術的諸条件を十分に考慮するとともに、光ファイバケーブルルート選定に当たっては、安定性、経済性のほか占用位置の確保などについて総合的に検討して最適ルートを選定することが重要である。

H19_2_4(1)
ア:7     機械的
イ:2     ルート分散
ウ:14   ハロゲン化物
エ:10   クリーピング


H19_2_4(2)i
正正誤正
・コンクリート柱では、コンクリート中に含まれる水分が凍結及び融解を繰り返すことでコンクリートが緩んで劣化し、表面に亀甲状のひびや縦ひび割れが生ずる。一般に、このような劣化現象は凍害といわれる。
・高耐食鋼より線は、亜鉛-アルミニウム合金をめっきした鋼線をより合わせたものであるが、塩害環境の厳しいところでは赤錆などが発生し腐食するので、亜鉛めっき鋼より線と同様に劣化限度見本などによる不良判定指標を用いた管理が有効である。
・鋼管柱の化学腐食は、酸素の存在や溶解塩の存在が局部電池作用を活発化させることから、一般に、土壌中の水はけが悪く、通気性が悪いほど促進される傾向が強い。
・コンクリート柱では、過大な不平衡荷重が加わると横ひび割れ(円周方向のひび割れ)が発生することがある。横ひび割れが生じると、条件によっては鉄筋が多数破断して折損に至ることがあるため、過大な不平衡荷重を除去するとともに適切な更改を行うことが必要である。


H19_2_4(2)ii
正正誤
・電食とは、地中に埋められた金属体に迷走電流が流入出して電気分解が起こり、電極金属に相当する金属体が腐食する現象をいい、一般に、迷走電流が金属体から大地へ流出する箇所では、金属体が陽極となり金属原子はイオンとなって地下水中へ溶出する。
・電食の防止対策には、外部電源装置、選択排流器、あるいは強制排流器を用いる方法があるが、これらを施したものの近傍に設置されている別の埋設金属体に防食電流の一部が流出し、流出部において腐食を引き起こすことがある。これは、干渉による電食といわれる。
・交流電気鉄道からの漏れ電流や、送配電系統から誘起される電流などの交流電流は、一般に、直流電流と比較して金属を腐食させる電流の効率が非常に低いため、特に交流電流に対しては直流電流よりも十分かつ広範な防食対策が必要でない


H19_2_4(2)iii
誤正正正
・CCP、PECケーブルなどの外被や絶縁体に用いられるポリエチレンは、耐薬品性、高周波電気特性に優れている特徴を有し、可とう性が良く、低温で割れにくいという利点を持つ。
・軟質ポリ塩化ビニルは、柔軟で電気絶縁性も良いので、屋外線、室内線の被覆やビニルテープなどに広く使用されているが、屋外環境や高温状態で長期間使用すると、柔軟性を付与するために添加した可塑剤が次第に蒸散し、脆くなる欠点を持つ。
・ポリプロピレンは、機械的強度、耐熱性に優れているため、接続端子函や地下クロージャなどに使用されているが、ポリエチレンと比較して低温で割れやすく、塗装や融着は困難である。
・プラスチック系材料は、撤去品の材料を一部混入したリサイクルが可能であり、端子函カバーやケーブル外被などで実装されている。今後は、コスト面だけでなく地球環境保護の立場からも可能な限りリユース、リサイクルすることが望まれている。


H19_2_4(2)iv
誤正誤誤
・所外設備へ生物被害を及ぼす加害生物は、げっ歯類、昆虫類、鳥類に大別される。これらのうち、げっ歯類による被害は、門歯でケーブル外被などをかじられるものであり、対策方法の一つとして、ケーブルコアに波付ステンレスラミネートテープを巻き付けることにより外被を補強したケーブルを使用する方法がある。
・寒冷地においてケーブル引き上げ点、橋梁添架、スラブ下越などの管路が大気中に露出している箇所で、管路内の溜水が凍結すると体積膨張により、ケーブルに過大な力が働き、傷や座屈が発生することがある。対策方法の一つとして、PEパイプを挿入することにより、凍結圧をPEパイプで吸収する方法がある。
・地下ケーブルのポリエチレン外被に生ずる環境応力亀裂(ESC)は、一般に、ケーブルの円周方向に発生する。ESCの発生要因としては、ケーブル外被への応力負荷、中性洗剤などの界面活性剤のケーブル外被への付着が挙げられる。
・架空ケーブル及び地下管路ケーブルのうち特に橋梁添架管路区間など、温度変化の激しい区間では、ケーブルの温度伸縮によりケーブル接続部が破損する場合がある。この対策として、マンホール内に、ケーブルの伸縮を吸収するためのスラックを設ける方法が採られている。

H19_2_3(1)
ア:12   放射
イ:7     高次
ウ:5     コア
エ:1     NA


H19_2_3(2)i
正誤正正
・光増幅器には、光ファイバ増幅器と半導体増幅器があり、光ファイバ増幅器には希土類元素を光ファイバに添加し、希土類イオンのエネルギー準位間の誘導放出を利用したものがある。
・光ファイバに添加することで光増幅特性を示す元素としては、エルビウム(Er)、ネオジウム(Nd)、ツリウム(Tm)などの希土類元素があるが、光ファイバの最低損失帯域である1.55μm帯で光増幅特性を示すErが最もよく用いられている。
・低損失かつ、波長分散も小さい1.3μm帯においては、フッ化物ガラスにプラセオジム(Pr)を添加した光ファイバ増幅器が開発されており、PDFAといわれる。
・半導体素子による光増幅器においては、外部からの電流によって半導体中に生じたエネルギーを持つ電子がそのエネルギーを失う際に、外から半導体中に入射した光波と同じ位相の光波を放出する現象(誘導放出)が利用されている。


H19_2_3(2)ii
正正誤正
・エルビウム添加光増幅器(EDFA)は、光ファイバの導波路構造が軸対象であるため、利得の偏波依存性はない。
・エルビウムイオンを励起するための励起用光源には、一般に、エルビウムイオンの吸収スペクトルに対応する1.48[μm]又は0.98[μm]の波長が利用されている。
・EDFAは、光ファイバのコアにエルビウムが添加されており、増幅作用はエルビウムイオンの励起準位と基底準位の間の誘導放出によって行われ、これと並行して入射光(信号光)とは無関係に自然放出も発生しているが信号増幅に寄与していない
・EDFAは、活性媒質を含む導波路として光ファイバを用いているので、一般に、光ファイバどうしの接続や他の光部品との整合性が良いため、接続損失を低く抑えることができる。


H19_2_3(2)iii
正正誤
・干渉膜フィルタ型光合波・分波器は、ガラス基板上に屈折率の異なる誘電体材料を4分の1波長又は2分の1波長の整数倍の厚さで交互に積み重ねた多層膜の干渉を利用したもので、特定の波長域の信号光のみを通過させるものである。
・光ファイバを用いた光合波・分波器は、2本の光ファイバを束ね、加熱溶融し、融着延伸させた部分のコア間での光のやり取りを利用するものである。
・光導波路上にグレーティングを形成したものの中で、平面回路を用いたアレイ導波路回折格子(AWG)型光合波・分波器が実用化されているが、これは二つの干渉膜フィルタで挟み込んだ、長さの異なる複数のアレイ導波路群からの回折光の干渉を利用したものである。


H19_2_3(2)iv
誤正誤誤
・機械式光スイッチには、光ファイバ自体を機械的に移動させる光ファイバ駆動式があるが、この方式においては、端面における屈折率不整合による損失はなく、光軸の並進ずれ、光軸の傾きに起因する損失が支配的である。
・強誘電体結晶の一種であるニオブ酸リチウム(LiNbO3)を用いたLiNbO3光スイッチは、高速な動作が可能であるが、LiNbO3は、偏向によって電気光学定数が大きく異なるため偏波依存性が生ずる特性を持つ。
・インジウム・リン(InP)やガリウム・ヒ素(GaAs)系の化合物半導体を用いた半導体光スイッチは、LiNbO3光スイッチ同様に導波路の屈折率を変化させて切り替えるもので、LiNbO3光スイッチと比較して、偏波依存性は小さく、かつ、超高速な光スイッチング動作が可能である。
・導波路型スイッチにおいて、石英ガラスは、他の導波路材料と比較して極めて安定した材料であり、石英ガラスの熱光学効果を利用したスイッチは、一般に、半導体スイッチと比較して低速であるが、低損失である。